私は屋号にも毎月開催中のお話会のタイトルにも「ベビーウェアリング」という言葉を使っています。
私自身はもう5年ほどこの言葉と関わっているので何も疑問に思う事はないくらい私の中では当たり前の言葉なのですが、どうも初めてこの言葉と出会う方には「何それ?何の事?」と頭に「?」が浮かぶようです。
私が初めて出会ったスリングを作っている北極しろくま堂さんが「ベビーウェアリング」という言葉を使っています。
ベビーウェアリングとの出会い ←過去のブログ記事です。
ベビーウェアリングは英語で書くと「Babywearing」です。
Baby = 赤ちゃん
wear =身につけている 、着用している (Weblio 翻訳より)
直訳すると「赤ちゃんを身に付けている」となりますが、私の講座では
「まるで服を着るかのように赤ちゃんと一体になること」
とお話しする事が多いです。
造語なので明確な定義はないのですが、
「養育者と赤ちゃんとが密着している(一体になっている)」
「抱っこをするために何かしらの道具を使っている。(素手の抱っこやおんぶではない)」
という解釈が一般的かなと思います。
この定義からすると密着出来れば道具はなんでもよいという事になるのですが、個人的にはやはり布製品を推したいと思っています。
(とは言え、布に興味がない人にごり押しはしませんのでご安心を(^^♪普通の抱っこ紐を使いたい方には、お手持ちの抱っこ紐で出来る範囲で快適に使える方法をお伝えします。)
というのも、ベルトやバックルで調整する一般的な成型タイプの抱っこ紐では、調整できる範囲に限界があり「ピッタリ密着」が難しいのです。ピッタリ密着させようとすると今度は調整する箇所が増えて正直面倒!!商品によってはどう頑張っても不可能!な商品もあります。
その点、布ならそもそも成型されてないので自分の体型に合わせて巻く事が出来ます。
レジ袋の有料化で風呂敷が見直されていますが、結び方次第でスイカから一升瓶まで包める風呂敷のように、体型の違う養育者でも、新生児から大きくなった子どもまで、巻き方次第で「ピッタリ密着」させる事が出来ます。
ではなぜ「密着」が大事か。
それは養育者自身の身体の負担を減らす目的も大きいのですが、赤ちゃんも密着する事で安心感が得られます。
自分の身長より何倍も高い位置で、密着せずブラブラ不安定な抱っこをされた状態を想像してみてください。それは安心できる状態でしょうか?
しっかり密着した安定感のある抱っこの方が、抱かれる方も安心できるのは想像に難くないでしょう。
ベビーウェアリングのメリットは他にも沢山あります。長くなるので講座でも毎回全てはお話出来ないため、今後いくつかのブログに分けて紹介していこうと思います。
ちなみに私が講師活動を始めるきっかけになったのは「NPO法人だっことおんぶの研究所」という所が開催している「ベビーウェアリングコンシェルジュ養成講座」を受講した事でした。
スリングとの出会いに感動し、
「もっとベビーウェアリングが広まれば、育児が楽になるお母さんが増える!」
と確信したからです。
※ちなみに現在は「ベビーウェアリング講座」と名前を変え、コンシェルジュ認定は要件を満たした希望者のみです。私は大分移住を期に研究所の会員を退会したので「ベビーウェアリングコンシェルジュ」を名乗っていませんが、修了者として研究所のHPに載せて頂いております。
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